Chapter 3.1.1 - Basic operation - Initialization - git init
$ git init
git init
コマンドは、カレントディレクトリをworking directoryのルートとして、含まれる全てのサブディレクトリとファイルをGitで管理するためにlocal repositoryを初期化するためのコマンドです。localにあるプロジェクトをGitを使って管理し始めようとするときなどはこちらのコマンドを利用することになります。
test
├── sample.txt
└── sub_sample
└── file.txt
上記のようなディレクトリツリーがある場合、test
ディレクトリにいる時にgit init
コマンドを使用するとその直下に存在するsample.txt
と、sub_sample
ディレクトリ、更にその中に含まれるfile.txt
もGitで管理されることになります。
git init
コマンドによってworking directoryのルート直下に生成された.git
ディレクトリ(=git repository)には蓄積されたcommitやremote repositoryの情報、その他様々な情報が格納されます。設定ミスや緊急時などに.git
に移動して作業をすることは通常のGitコマンドでは回復不可能な状態からlocal repositoryを復元することを可能にするかもしれませんが、あまり推奨はできないので基本的に.git
の中に移動することや.git
の中のファイルを故意に変更・削除することは避けましょう。
Gitによって管理されるファイルやディレクトリは原則working directoryのルート以下全てが対象ですが、個人情報や秘密鍵などの情報を含むファイル、その他意図的に管理を回避したいファイル、ディレクトリ等がある場合にはそれらを.gitignore
というファイルの使用によってGitに無視させることができます。これの設定方法については後述します。